ウォーターハウス記念館
2025年09月16日
ウォーターハウス邸は、アメリカ人宣教師ウォーターハウスの住まいとして、明治末期にウィリアム・メレル・ヴォーリズが関わって建てられた住宅です。
彼が近江八幡市で手がけた初期の仕事のひとつとされ、日本における西洋住宅のあり方を考えるうえでも興味深い建物です。
ヴォーリズはこの住宅で、単に「西洋館」を再現するのではなく、日本の暮らしや風土に合わせた工夫を取り入れたとされています。
たとえば外観には、急勾配の屋根やアーチを描く玄関など洋風の要素が見られますが、内部は家族が自然に集まる居間を中心に構成され、光や風が通りやすいよう窓の配置にも配慮されているようです。
湿気の多い気候に合わせた通風への工夫や、衛生的な環境を保つための換気への配慮なども特徴として挙げられることがあります。
また、当時の日本の住まいとしては珍しかった洋式の居間や食堂を備え、家族が同じ空間で時間を過ごすことを前提とした間取りが考えられていたとも言われています。
こうした点には、「家庭を大切にする」というヴォーリズの考え方が反映されているとも解釈されています。
華やかさよりも、健康的で暮らしやすい住空間を目指した姿勢が感じられる建物のひとつです。
掲載している写真は、約10年ほど前に吉田邸とあわせて特別公開された際に撮影したものです。
公開については不定期で行われているようですので、見学を検討される際は最新の情報をご確認いただくのがよさそうです。
※本記事は、見学時の記憶や公開情報などをもとに個人の視点でまとめたものです。内容には解釈の違いが含まれる可能性がありますので、正確な情報については公式資料等をご確認ください。」
