醒井郵便局と梅花藻

2025年10月04日

醒井郵便局

今回は、滋賀県米原市醒井にある旧醒井郵便局をご紹介します。

 

1934年(昭和9年)に建てられた、ヴォーリズ建築事務所設計の郵便局です。

現在は醒井宿資料館として使われています。

旧中山道の宿場町・醒井宿。その町並みの中に建つ、木造2階建ての洋風建築です。

 

正面中央には玄関。その左右に縦長の窓が並びます。外壁にはモルタルが使われ、玄関まわりには石積みを思わせる意匠が施されています。屋根は寄棟造

 

中へ入ると、郵便局だった空間。現在は資料館となっていますが、建物はもともと郵便局です。

 

1階には郵便業務を行うための空間があり、2階も含めて当時の建物の構成が残されています。

現在の展示を見るだけでなく、窓の位置や階段、部屋のつながりを追っていくと、資料館になる以前の建物が郵便局だったことが見えてきます。

外から見ると端正な洋館ですが、中へ入ると、かつて人が働いていた郵便局の建物です。

 

醒井の郵便局の歴史は、現在残る1934年の建物から始まったわけではありません。

醒井では、それ以前から郵便業務が行われていました。

現在の建物は、郵便局の建て替えにあたってヴォーリズ建築事務所が設計したものです。

 

旧醒井郵便局を訪れるなら、建物だけで終わらないのが醒井です。

旧中山道に沿って流れる地蔵川。

鈴鹿山系の霊仙山から湧き出す水を源とする清流で、醒井宿の町並みの中を流れています。そして、この地蔵川に生育しているのが梅花藻です。

梅花藻はキンポウゲ科の水生植物。冷たく澄んだ水の中で育ち、水面近くに小さな白い花をつけます。名前の「梅花」は、その花が梅の花に似ていることに由来します。

 

※建物や醒井宿に関する情報は、米原市、滋賀県等の公開資料をもとに確認していますが、資料による表記や年代の違い、その後の調査等により内容が変更されている場合があります。また、掲載写真は撮影当時のもので、現在の建物や周辺の様子等とは異なる場合があります。梅花藻をはじめとする植物の生育や開花状況は、気候や時期などによって異なります。