今津ヴォーリズ資料館

2025年10月11日

今津資料館

今津ヴォーリズ資料館は、滋賀県高島市今津町にある歴史的建造物で、もともとは1923年(大正12年)に百三十三銀行今津支店として建てられました🤗

設計はヴォーリズ建築事務所によるもので、鉄筋コンクリート造2階建の重厚な外観が印象的です。

正面にはトスカナ式の柱頭を持つ列柱が並び、銀行建築らしい格式と品のある佇まいが感じられます。

 

ただし、この建物については、ウィリアム・メレル・ヴォーリズ本人が直接設計に関わったかどうかは明確ではありません。

1920年代には事務所に複数の建築士が在籍しており、実務的な案件では彼以外の設計者が中心となることもありました。

それでも、建物全体に漂う「威圧感のない重厚さ」や「自然光を活かした空間づくり」など、ヴォーリズの思想が事務所全体に浸透していたことがよくわかります。

 

その後、銀行の合併により滋賀銀行今津支店となり、昭和53年に移転。建物は町に買い取られ、昭和54年から平成13年までは今津町立図書館として使われていました。

図書館時代には大幅な改修も行われましたが、2003年に建設当初の姿に近づける復元工事が行われ、今津ヴォーリズ資料館として新たに保存・活用されることになりました✨

 

館内では、ヴォーリズの生涯や建築活動について、パネルや模型で紹介されています。

日本各地に残るヴォーリズ建築の写真や図面も展示されていて、ヴォーリズ建築好きには見応えのある空間です😊😊😊

 

資料室は天井が高く、窓からの自然光がやわらかく差し込む心地よい空間で、建物そのものが展示の一部のように感じられます。

また、館内には「コトノハカフェ」が併設されていて、焼き菓子やコーヒーを楽しみながらゆっくり過ごすこともできます。

演奏会や文化教室なども開かれていて、地域の人々が集うサロンとしての役割も果たしています。

 

今津ヴォーリズ資料館は、今津教会や旧今津郵便局と並んで「ヴォーリズ通り」と呼ばれる通り沿いにあり、ヴォーリズ建築がいかに大切にされているかがよくわかります。

 

なお、ここで書いたことは、2019年の訪問時の記憶やパンフレット、インターネットで見かけた情報などをもとに記載しており、事実と異なる部分があるかもしれません。正確な情報については、各資料や関係機関の公式発表をご参照ください。