日本基督教団堅田教会
2025年10月13日
今回は、滋賀県大津市にある日本基督教団堅田教会をご紹介します。
1930年(昭和5年)に建てられた、ヴォーリズ建築事務所設計の教会です。
木造2階建て。
正面を見ると、三角形の妻壁に並ぶ4つの窓と、その横から立ち上がる小さな角塔があります。
近江八幡市のヴォーリズ建築資料では、ハーフティンバーの妻飾りと鐘塔をもつ建物として紹介されています。
4つ並んだテューダーアーチ
正面中央の2階部分には、細長い窓が4つ並んでいます。
窓の上部に使われているのは、テューダーアーチ。
一般的な尖頭アーチよりも扁平で、頂部が緩やかに尖った形をしています。
4つのアーチを並べ、その上にはハーフティンバーの妻飾り。
さらに正面向かって右側には、尖った屋根を載せた角塔が立っています。
大きな教会堂ではありませんが、正面を見るだけでも、妻壁、4連窓、ハーフティンバー、角塔と異なる形が重なっています。
内部は単廊式の礼拝堂です。
そして礼拝堂で見えるのが、屋根を支えている木の骨組み。
天井で覆って隠すのではなく、キングポストを使った小屋組がそのまま室内に現れています。
キングポストトラスは、三角形を基本とした屋根の骨組みの中央に垂直材を入れた構造です。
外から見えていた大きな三角屋根の内側が、礼拝堂では木の構造として見えることになります。
装飾として梁を付けたものではなく、屋根を支える構造そのものです。
教会の前には赤煉瓦の塀があります。
教会堂と同じ1930年につくられたもので、長さは15.5m。
この煉瓦塀も、教会堂とともに国の登録有形文化財になっています。
煉瓦は長手積みで、塀の高さは煉瓦12段。
最上段だけは煉瓦の向きを変え、長手面を下にして45度振って並べています。
低い煉瓦塀なので、道路から教会堂を隠してしまうことはありません。
塀の向こうには玄関前の空間があり、その先に教会堂が見えています。
※建物に関する情報は、文化庁、大津市、近江八幡市観光公式サイト等の公開資料をもとに確認していますが、資料による表記や年代の違い、その後の調査等により内容が変更されている場合があります。また、掲載写真は撮影当時のもので、現在の建物等とは異なる場合があります。
