ダッドレーメモリアルチャペル

2026年03月21日

ダッドレーメモリアルチャペル

今回は、関西学院西宮聖和キャンパスにあるダッドレーメモリアルチャペルをご紹介します。

 

W.M.ヴォーリズ設計、竹中工務店施工。

1932年(昭和7年)、神戸女子神学校が神戸から西宮・岡田山へ移転する際、その校舎として建てられました。同年6月3日に定礎式が行われ、10月から使用を開始。翌1933年3月28日に献堂式が行われています。

 

神戸女子神学校が岡田山へ移転した際には、この本校舎のほか、寄宿舎、宣教師館、日本人教師住宅も建てられました。

 

本校舎では授業だけでなく日曜学校も開かれ、近隣の子どもたち約150人が集まったと記録されています。日曜日には夕礼拝も行われました。そこには神戸女子神学校の学生だけでなく、関西学院や神戸女学院の学生、職員も加わり、50~60人ほどが集まっていたとされています。

 

ダッドレーとは、神戸女子神学校の創立者の一人、ジュリア・E・ダッドレーさんのことです。

神戸女子神学校がまだ神戸・中山手にあった時代、1908年に完成した校舎の中にもチャペルがあり、すでに「ダッドレー記念チャペル」と名付けられていました。その建物は現存していません。

しかし、当時のチャペルに掲げられていた木製のプレートは残りました。そこに記されているのは、「Julia E. Dudley Memorial Chapel」の文字。

現在、そのプレートはダッドレーメモリアルチャペルの入口上に掲げられています。

1941年、神戸女子神学校とランバス女学院が合併して聖和女子学院が成立すると、この建物は第一校舎となりました。

1952年に新しい本館が完成すると第二校舎に。

1955年から1961年までは聖和第二幼稚園の園舎としても使用されました。

さらに1969年には4号館と呼ばれるようになります。

1992年には西宮市都市景観形成建築物に指定。

1995年の阪神・淡路大震災では損傷を受けましたが、その後修復されています。

そして2009年。神戸女子神学校の創立者の一人であるダッドレーさんを記念して、「ダッドレーメモリアルチャペル」と命名されました。

 

現在の西宮聖和キャンパスで、この建物とともに最古の建物とされているのがゲーンズハウスです。

こちらもW.M.ヴォーリズの設計で、神戸女子神学校の岡田山移転に合わせ、宣教師館として建てられました。

ダッドレーメモリアルチャペルは校舎。ゲーンズハウスは宣教師館。

同じ1932年、同じ神戸女子神学校のためにつくられた、用途の異なる2つのヴォーリズ建築が現在も同じキャンパスに残っています。

 

※建物に関する情報は、関西学院公式サイト・関西学院事典等の公開資料をもとに確認していますが、資料による表記の違いや、その後の調査等により内容が変更されている場合があります。また、掲載写真は撮影当時のもので、現在の建物・利用状況・公開状況とは異なる場合があります。訪問の際は最新の公式情報をご確認ください。