日本基督教団大阪教会
2026年04月05日
今回は、大阪市西区江戸堀にある日本基督教団大阪教会をご紹介します。
1922年(大正11年)に建てられた、.ヴォーリズ設計の教会です。鉄骨・煉瓦・コンクリートを組み合わせた構造で、ロマネスク様式を基調としています。
正面を見ると、赤煉瓦の壁の中にバラ窓があります。
バラ窓というと、細かな装飾が広がる大聖堂のものを思い浮かべますが、大阪教会のバラ窓は比較的簡素なもの。
その下、玄関上部にも半円形の飾り窓があります。尖頭アーチを使ったゴシック様式の教会とは違い、半円アーチはロマネスク様式を特徴づける形のひとつです。
バラ窓、半円形の飾り窓、玄関のアーチ。赤煉瓦の壁面に、丸い形が繰り返されています。
内部の礼拝堂に入ると、正面に講壇があります。そこへ向かって並んでいる長椅子が緩やかな曲線を描いています。大阪府の文化財資料では、礼拝を受ける人が皆、祭壇に向かえるよう曲線になっていると説明されています。一脚の椅子のデザインだけを見ると小さな違いですが、それが何列も並ぶことで礼拝堂全体の座席配置になります。
建物の正面ではなく背後に6層からなる塔があります。正面中央に高い鐘塔を置いた教会とは違い、大阪教会では礼拝堂の大きな妻壁を正面に見せ、その後ろから塔が立ち上がっています。見る位置を変えると、正面からとは違った建物の形が現れます。
大阪教会が完成したのは1922年。1945年(昭和20年)の大阪大空襲では焼失を免れました。
その50年後の1995年。阪神・淡路大震災では大きな被害を受け、建物は半壊します。その後、修復・補強工事が行われました。
1996年には国の登録有形文化財となっています。
現在残っている赤煉瓦の教会堂は、1922年に建てられてから、大阪大空襲と阪神・淡路大震災を経てきた建物でもあります。
現在の教会堂は1922年の建築ですが、大阪教会そのものの歴史はさらに古くまでさかのぼります。
教会が設立されたのは1874年(明治7年)。
大阪川口居留地に「梅本町公会」として誕生しました。
キリスト教禁制の高札が撤去された翌年のことです。
その後、教会の歩みが続く中で、現在の江戸堀にヴォーリズ設計の教会堂が建てられました。
現在の建物だけでも100年以上。
教会の歴史をたどれば、建物が完成するさらに約50年前へとさかのぼります。
※建物に関する情報は、日本基督教団大阪教会、文化庁、大阪府関係機関等の公開資料をもとに確認していますが、資料による表記や年代の違い、その後の調査等により内容が変更されている場合があります。また、掲載写真は撮影当時のもので、現在の建物・内部等とは異なる場合があります。
