旧門司税関

2026年05月14日

北九州市旧門司税関

今回は、門司港にある旧門司税関のご紹介です。

 

海沿いに建つ、赤煉瓦の建物です。現在の建物が完成したのは1912年(明治45年)。門司税関の庁舎として建てられ、昭和初期まで使われていました。

 

門司港が特別輸出港に指定されたのは、それより少し前の1889年(明治22年)。

そこから門司は、大きな貿易港へと発展していきます。船が行き交い、人や物が海外と行き来するようになれば、その出入りを管理する税関も必要になります。

旧門司税関は、そんな時代の門司港に建てられた建物です。

 

近くにある旧大阪商船とは、同じ港に残る近代建築でもずいぶん雰囲気が違います。

旧大阪商船では八角形の塔や装飾に目が向きましたが、こちらは煉瓦の壁そのものが印象に残ります。

 

そして現在の旧門司税関には、もうひとつ前の建物がありました。

1910年(明治43年)に門司税関庁舎が完成しますが、その年の12月に焼失。

その後建てられたのが、現在残る1912年の庁舎です。

設計に携わったのは、大蔵省臨時建築部の妻木頼黄と咲寿栄一。

妻木頼黄は、横浜正金銀行本店なども手がけた、明治期を代表する建築家のひとりです。

建物は昭和初期まで税関庁舎として使われたあと、民間へ払い下げられ、倉庫として使われていました。現在の姿になったのは、さらにその後。北九州市が建物を取得し、修復・整備を行っています。

 

※建物については、北九州市等の公開資料を参考にしています。記載内容は資料および撮影時点の情報をもとにしており、その後の改修等により現在とは異なる場合があります。