旧下関英国領事館

2026年05月21日

旧下関英国領事館

今回は、下関市唐戸町にある旧下関英国領事館のご紹介です。

 

1906年(明治39年)に建てられた、国の重要文化財。領事館として使うためにつくられた建物として、現在日本に残る最も古いものです。

 

下関に英国領事館が開設されたのは1901年。

最初は別の場所にありましたが、1906年に現在地へ移り、この建物がつくられました。

設計したのは、英国政府工務局上海事務所の建築技師長だったウィリアム・コーワン。後に長崎の英国領事館も手がけた人物です。

 

外観で目を引くのは、赤煉瓦。窓などのまわりには白い石材が使われ、南側にはアーチと列柱が続くベランダがあります。さらに建物の上を見ると、煙突を備えた段々状の妻壁。

 

中へ入ると、ここが「領事館」だったことがもう少し具体的に見えてきます。

1階にあったのは、領事や海事監督官、書記官などの執務室。そして2階へ上がると、今度は寝室と居間があります。領事は、1階で仕事をし、その上で暮らしていました。

それぞれの執務室や寝室、居間には暖炉が設けられ、天井にはモールディングや中心飾りも残っています。

そして、本館のそばには附属屋。こちらにあったのは、使用人の部屋や物置、台所、便所など。

領事が仕事をし、暮らした本館と、その生活を支えた附属屋。

二つが一緒に残っていることで、明治時代の領事館がどのように使われていたのかを見ることができます。

 

 

※建物については、下関市等の公開資料を参考にしています。記載内容は資料および撮影時点の情報をもとにしており、その後の改修等により現在とは異なる場合があります。