関学キャンパスの建物群の中の文学部棟

2026年05月30日

関学文学部

今回は、関西学院大学 西宮上ケ原キャンパスの文学部棟です。

掲載している写真は2010年に撮影したものです。

関西学院大学は1929年に原田の森から西宮上ケ原へ移転しました。
その際、ヴォーリズ建築事務所がキャンパスマスタープランから主要建築の設計までを手がけています。

文学部棟もその時に建設された建物の一つで、スパニッシュ・ミッション・スタイルを基調とした鉄筋コンクリート造、一部地下1階をもつ2階建てです。
赤いスパニッシュ瓦と白いスタッコ塗りの壁で統一されており、上ケ原キャンパスを象徴する景観を構成する建物群の一つになっています。

上ケ原キャンパスは、正門から中央芝生、そして時計台へと続く軸線を中心に計画されており、その周囲に学部棟や中央講堂、ランバス記念礼拝堂、学院本館などがほぼ左右対称に配置されています。
建物群は同じスパニッシュ・ミッション・スタイルで統一されていますが、細部まで同じというわけではありません。

文学部棟でまず目に入るのは、アーチ形の窓です。
対になる位置に建つ経済学部棟では窓の上部が直線的なデザインになっていますが、文学部棟では柔らかなアーチが用いられています。
また、中央入口にはレリーフも施されており、似た構成の建物でありながら異なる表情を見せています。

一見すると同じような建物が並んでいるように見えますが、こうした違いを見つけながら歩くのも上ケ原キャンパスの楽しさの一つかもしれません。

建物内部には文学部チャペルがあります。
礼拝堂部分には木造トラス構造の天井が用いられており、高い天井と木の質感が特徴的な空間になっています。
木造架構による柔らかな響きも魅力の一つとされているそうです。

時計台や中央芝生に目が向きがちな上ケ原キャンパスですが、少し視線を移してみると、それぞれの建物に異なる個性が与えられていることが分かります。
文学部棟は、そのことが比較的分かりやすい建物の一つではないでしょうか。

掲載している写真は2010年に撮影したものです。
現在とは建物の細部や周辺環境が異なっている可能性があります。

なお、本記事は公開されている情報や手元の写真をもとにまとめています。
内容に誤りや解釈を含む可能性がありますので、正確な情報については各種資料や公式発表をご確認ください。