関学キャンパスの建物群の中の文学部棟
2026年05月30日
今回は、関西学院西宮上ケ原キャンパスの文学部棟をご紹介します。
1929年(昭和4年)、関西学院が神戸・原田の森から西宮上ケ原へ移転した際につくられた校舎です。設計はヴォーリズ建築事務所。
白い壁に赤い瓦屋根という、キャンパスを特徴づけるスパニッシュ・ミッション・スタイルで建てられました。
時計台から中央芝生を挟んだ一角に、現在も大学の校舎として残っています。
西宮上ケ原キャンパスが開設された1929年、時計台だけでなく、神学部や文学部などの校舎も一緒に建てられました。
それぞれ独立した建物でありながら、外壁の色や屋根、アーチなどには共通する意匠が使われています。
そのため文学部棟だけを切り取って見るのと、中央芝生から時計台や周囲の校舎と一緒に見るのとでは、少し印象が変わります。
一棟の校舎であると同時に、ヴォーリズが計画したキャンパスの景色をつくる一部でもあります。
建物正面の妻壁には、装飾とともに文字が刻まれています。
遠くから見ると白い壁の一部に見えますが、近づくと校舎の正面にも細かな意匠があることが分かります。
時計台の四つ葉飾りなどと同じように、キャンパスの建物には、遠景では気づきにくい装飾が各所に残されています。
大きな形を見たあと、少しずつ近づいて見ていくのも上ケ原キャンパスの楽しみ方のひとつです。
文学部棟は1929年に大学の校舎として建てられ、現在も学生が学ぶ校舎として使われています。
建物の前に広がる芝生にも学生の姿があります。竣工から長い年月が経っても、建物とその前の空間が大学の日常の中にあります。
文学部棟を見るなら、建物だけに近づく前に中央芝生から眺めてみるのも面白いところです。
白い校舎と赤い瓦屋根。その前には芝生が広がり、背の高い木々が立っています。
時計台編では、正門から時計台、その向こうの甲山へ続く一本の軸線を見ました。
そこから少し視線を横へ移すと、今度は文学部棟をはじめとする校舎が芝生を囲んでいます。
時計台だけでは完成しない、上ケ原キャンパスの景色の一部です。
次は建物からさらに離れて、中央芝生や木々、校舎の配置を含めた西宮上ケ原キャンパス全体を見ていきます。
※建物に関する情報は、関西学院、関西学院大学ヴォーリズ研究センター等の公開資料をもとに確認していますが、資料による表記や年代、その後の調査等により内容が変更されている場合があります。また、掲載写真は撮影当時のもので、現在の建物や周辺の様子等とは異なる場合があります。
