旧マッケンジー邸
2026年06月02日
今回は、静岡市に残る旧マッケンジー邸(旧マッケンジー住宅)のご紹介です。
1940年(昭和15年)、茶の貿易に携わったダンカン・J・マッケンジーさんと、社会福祉活動に尽力したエミリー・M・マッケンジーさん夫妻の住まいとして建てられました。設計はウィリアム・メレル・ヴォーリズ。現在は国の登録有形文化財となっています。
旧マッケンジー邸は、ヴォーリズ建築でもよく見られるスパニッシュスタイルの住宅です。
ただ、正面から眺めてみると、それだけではありません。
壁は平らに続くのではなく、窓が張り出したり、屋根の高さが変わったり、その向こうには塔屋がのぞいたり。見る位置によって建物の輪郭が少しずつ変わります。
白壁も滑らかに仕上げるのではなく、表面に凹凸を残したスタッコ仕上げ。そこに窓を奥まるように設けることで、窓まわりには深い陰影が生まれています。そして、やはり目を引くのが塔屋です。
旧マッケンジー邸は木造2階建てですが、さらに塔屋が設けられています。
低く広がる赤瓦の屋根の上にこの塔屋が加わることで、住宅でありながら少し不思議なシルエットになっています。
もうひとつ見ておきたいのが、窓です。
アーチ窓だけでなく、四角い窓や張り出した窓などが組み合わされていて、同じ白壁の中でも表情はさまざま。
スパニッシュスタイルという言葉から想像する以上に、外観には細かな変化があります。
そして、この外観の内側がどうなっているのか。
次回は、旧マッケンジー邸の内部を見ていきます。
※建物については、静岡市・文化庁等の公開資料をもとに確認しています。記載内容は資料や撮影時点の情報をもとにしており、現在の建物の状況や公開状況等とは異なる場合があります。
