旧マッケンジー邸

2026年06月02日

旧マッケンジー邸

今回は、静岡市にある旧マッケンジー邸です。

掲載している写真は2022年に撮影したものです。
2026年には長期修繕を終え、「HOMAM(ホマム)旧マッケンジー邸」としてグランドオープンしています。
そのため、今回の写真は修繕前の姿ということになります。

旧マッケンジー邸は、1940年(昭和15年)に茶貿易商ダンカン・J・マッケンジー夫妻の住宅として建てられました。
設計はヴォーリズ建築事務所によるもので、静岡市に残る数少ない戦前の洋館の一つとされています。
現在は国の登録有形文化財に登録されています。

建物は木造2階建て、地下1階付きで、望楼を備えています。
外観は赤い瓦屋根と白いモルタル塗りの壁によるスパニッシュ様式でまとめられており、海辺の景観にもよく映える建物です。

この建物が建てられた高松の海辺は、マッケンジー夫妻が富士山を望める場所として選んだとされています。
特徴的な望楼は遠くからでもよく目立ち、海辺に建つ洋館らしい印象を与えています。

個人的には、赤い瓦屋根と白い壁の組み合わせに、ヴォーリズの別荘建築に通じる雰囲気を感じました
関西学院のような教育施設や近江八幡周辺に残る住宅建築とはまた違った雰囲気があり、同じヴォーリズ作品でもさまざまな表情があることを感じさせてくれます。

2023年度から2024年度にかけて大規模修繕が実施され、2026年には「HOMAM旧マッケンジー邸」として再公開されました。
「HOMAM(ホマム)」という名称は、夫妻が親しんでいたペガサス座の星の名前に由来し、この邸宅の愛称として使われてきたそうです。

現在見ることのできる姿は修繕を経たものになりますが、今回掲載している写真はその前の2022年に撮影したものです。
現在とは建物の細部や周辺環境が異なっている可能性があります。

 

なお、本記事は公開されている情報や手元の写真をもとにまとめています。
内容に誤りや解釈を含む可能性がありますので、正確な情報については各種資料や公式発表をご確認ください。