カトリック主税町教会

2026年06月29日

カトリック主税町教会

1887年(明治20年)に創設されたカトリック主税町教会は、名古屋で最初のカトリック教会です。

現在は「文化のみち」として知られる白壁・主税・橦木町並み保存地区にあり、礼拝堂をはじめ司祭館や信者会館、煉瓦塀など、近代建築がまとまって残されています。

 

現在の礼拝堂は1904年(明治37年)に建てられた木造平屋建、桟瓦葺の建物です。

正面には三連アーチのポーチが設けられ、白い漆喰と黒く塗られた柱の組み合わせが印象的です。

屋根には十字架が掲げられ、日本瓦を用いた外観には和洋が調和した明治時代の教会建築の特徴を見ることができます。

1985年(昭和60年)には保存修復が行われ、現在も創建当時の姿が大切に受け継がれています。

 

礼拝堂の隣に建つ司祭館は、1930年(昭和5年)にスイス人建築家マックス・ヒンデルの設計で建てられました。

木造2階・地下1階建の洋風建築で、白い下見板張りの外壁やベイウインドウが特徴です。

信者会館は明治時代に司祭館として建てられた建物で、司祭館・信者会館・煉瓦塀は2011年に国の登録有形文化財に登録されています。

 

教会を囲む煉瓦塀は、切石の上にイギリス積みの煉瓦を重ねた造りです。

登録にあたっては、主税町の歴史的な町並みを構成する建造物であることも評価されており、教会とともに長く受け継がれてきた景観の一部となっています。

敷地内には武家屋敷時代から残るとされるケヤキがあり、礼拝堂とともに名古屋市都市景観重要建築物等に指定されています。

明治時代の礼拝堂と昭和に建てられた司祭館が並び、それぞれの意匠や造りの違いを見ることができました。

 

写真は2023年の撮影当時のものです。現在とは外観や公開状況などが異なる場合があります。

記事は文化財資料や名古屋市などの公開情報をもとに作成しています。

内容に誤りや解釈を含む可能性がありますので、正確な情報については各種資料や公式発表をご確認ください。