修善寺ハリストス正教会
2026年07月02日
修善寺温泉街から少し歩いた場所に建つ修善寺ハリストス正教会(顕栄聖堂)は、1912年(明治45年)に建てられた洋風教会建築です。
ロシア正教会の大主教ニコライが病気療養のため修善寺を訪れたことをきっかけに、病気平癒を願う信徒たちによって建立されたと伝えられています。
建物は木造平屋建で、白い漆喰壁と緑青色の屋根、約18メートルの鐘塔が印象的です。
基礎は切石積とされ、寄棟造の屋根に鐘塔を組み合わせた外観は、温泉街である修善寺の街並みの中でもひときわ目を引きます。
軸組や庇、天井などには明治時代の洋風建築の構造や意匠が取り入れられています。
1985年(昭和60年)には静岡県指定有形文化財に指定されました。
文化財としては、明治時代の洋風教会建築を伝える貴重な建物であることに加え、軒下に設けられたブドウ飾りの持送り(コーベル)が、ハリストス正教会の聖堂建築では他に例がない意匠であることも評価されています。
温泉街を歩いていて偶然出会った教会のため、不勉強で、細部に気付かなかったのが残念です。
内部には、旅順の教会から伝えられたイコノスタス(聖障)やシャンデリア、日本人初のイコン画家として知られる山下りんの聖像などが残されていますが、通常は内部非公開となっています。
毎月第2日曜日の聖体礼儀の際には一般の参列も可能なようです。
外観だけでも、鐘塔や窓の意匠、軒下の持送りなど、明治時代の洋風建築ならではの特徴を見ることができました。
※写真は2019年10月撮影のものです。現在とは外観や公開状況などが異なる場合があります。
※記事は静岡県・伊豆市などの公開情報をもとに作成しています。内容については十分確認しておりますが、誤りが含まれる可能性がありますのでご了承ください。
