京都御幸町教会
2026年08月16日
今回は、京都御幸町教会のご紹介です。
京都の街なか、御幸町通に建つ赤煉瓦の教会堂。
現在の会堂は1913年(大正2年)、W.M.ヴォーリズの設計によって建てられました。
ヴォーリズが日本で手がけた教会堂の中でも初期の建物で、現存する教会堂としては最古とされています。
外観はゴシック様式を基調とした煉瓦造。
側面には尖頭形の窓が並び、その間には壁を支えるバットレスが設けられています。
赤煉瓦の壁に窓が規則正しく並ぶ姿もきれいですが、この教会は中へ入る機会があれば、ぜひ上も見てみたい建物です。
礼拝堂には天井が張られておらず、見上げると屋根を支える木造のキングポストトラスがそのまま現れています。
そして、もうひとつ気になるのが、礼拝堂と隣接する集会室との境です。
ここには「揚戸(あげど)」と呼ばれる建具があり、戸を上部へ引き上げることで、二つの部屋をつなげて使うことができます。
この揚戸を見ると思い出すのが、近江八幡にあるヴォーリズ建築のハイド記念館です。
ハイド記念館にも揚戸があり、以前見学した際には、音の響きについて説明していただきました。その場で手をたたいてみるよう勧めてくださり、実際に響きを確かめたことを覚えています。
そのときに、京都御幸町教会のことも教えていただいた記憶があります。
御幸町教会の礼拝堂も音の響きのよさで知られる空間です。
教会堂なら、そこで響くのは讃美歌やオルガン、人の声。
建物の形を見るだけでは分からない「音」も、この空間をつくっているもののひとつなのかもしれません。
※建物については教会公式情報や文化財資料などを参考にしています。資料によって表現等が異なる場合があります。また、建物の状態や見学環境などは撮影時から変更されている可能性があります。最新の情報は公式サイト等でご確認ください。
