六華苑 ― 洋館の内部へ

2026年09月04日

六華邸内部

前回は、六華苑の洋館を外から見てきました。

今回は、その洋館の中のご紹介です。

 

外観でひときわ目を引いた塔屋。

中へ入ると、外から見えていた丸みがそのまま室内にも現れます。

壁は曲線を描き、窓には塔屋の形に合わせた曲面ガラスが使われています。

今ではガラスを曲げること自体にそれほど驚かないかもしれませんが、六華苑が完成したのは1913年(大正2年)。

桑名市も、この曲面ガラスを洋館の見どころの一つに挙げています。

そして、この塔屋には興味深いエピソードが残っています。

 

現在の塔屋は4層ありますが、当初の計画では3層だったそうです。

ところが、その高さでは揖斐川を見渡すことができない。

そこで4層に変更されたと伝えられています。

創建当時には、二代目諸戸清六が客を塔屋の4層部分まで案内し、そこからの眺めを楽しんだそうです。

外から六華苑の姿を特徴づけている塔屋ですが、その最上部には、デザイン以外の意味もあったようです。

 

洋館には1階の客間や食堂、2階の書斎、居間、寝室など、用途の異なる部屋が並んでいます。

そのすべてを一つずつ紹介していくと、それだけでかなりの量になります。

 

例えば、六華苑の洋館には各室に暖炉が設けられていますが、同じものが繰り返されているわけではありません。

マントルピースの意匠など、それぞれの部屋で違いを見ることができます。

 

洋館を歩いていると、その先には和館があります。

外から見れば、塔屋をもつ洋館と瓦屋根の和館。まったく異なる姿をした二つの建物ですが、内部では行き来できるようにつながっています。

次回は、六華苑の和館を見ていきます。

 

※建物については資料等を確認して掲載していますが、記載内容に誤りがある可能性があります。また、写真は撮影時のもので、現在とは建物や周辺の状況、見学できる範囲などが異なっている場合があります。